動画編集向けPC 初心者が失敗しない選び方を解説

目次

動画編集PCに必要なスペックとは

動画編集PCに必要なスペックとは

動画編集の快適さを決める4つの要素

動画編集用のPCを選ぶ際、CPUの処理能力、グラフィックボードの性能、メモリ容量、ストレージの速度という4つの要素が編集作業の快適さを左右します

これらのバランスが取れていないと、プレビューがカクついたり、書き出しに何時間もかかったりしてしまいますよね。

動画編集ソフトは年々進化しており、4K動画やエフェクト処理の負荷が増大しています。

特にAdobe Premiere ProやDaVinci Resolveといったプロ向けソフトを使用する場合、ハードウェアの要求スペックは想像以上に高くなっているのが現状です。

フルHD動画の簡単なカット編集だけなら低スペックでも対応できますが、カラーグレーディングやモーショングラフィックスを加えるとなると話は別。

私自身、過去に「動画編集なんて軽い作業だろう」と考えて低スペックPCを購入し、レンダリング待ちで一晩潰した経験があります。

その苦い思い出から学んだのは、動画編集においてはスペックに妥協しない方がいいということでした。

CPUは動画編集の心臓部

動画編集におけるCPUの役割は、映像データの処理、エフェクトの計算、エンコード作業など多岐にわたります。

マルチコア性能が高いCPUほど、複数のタスクを同時に処理でき、編集作業全体の効率が飛躍的に向上することが分かっています

現在の主流はIntelのCore Ultra 200シリーズとAMDのRyzen 9000シリーズ。

Core Ultra 7 265KやRyzen 7 9700Xあたりが動画編集用途ではコストパフォーマンスに優れた選択肢になります。

これらのCPUは最新アーキテクチャを採用しており、前世代と比較してエンコード速度が大幅に改善されているのが特徴です。

より高度な編集を行うなら、Core Ultra 9 285KやRyzen 9 9950X3Dといったハイエンドモデルも視野に入ってきます。

特にRyzen 9000シリーズのX3Dモデルは大容量キャッシュを搭載しており、データアクセスが頻繁に発生する動画編集では真価を発揮するでしょう。

ただし、予算との兼ね合いもありますから、まずは自分がどの程度の編集作業を行うのかを明確にすることが重要です。

最新CPU性能一覧


型番 コア数 スレッド数 定格クロック 最大クロック Cineスコア
Multi
Cineスコア
Single
公式
URL
価格com
URL
Core Ultra 9 285K 24 24 3.20GHz 5.70GHz 42807 2447 公式 価格
Ryzen 9 9950X 16 32 4.30GHz 5.70GHz 42562 2252 公式 価格
Ryzen 9 9950X3D 16 32 4.30GHz 5.70GHz 41599 2243 公式 価格
Core i9-14900K 24 32 3.20GHz 6.00GHz 40896 2341 公式 価格
Ryzen 9 7950X 16 32 4.50GHz 5.70GHz 38378 2063 公式 価格
Ryzen 9 7950X3D 16 32 4.20GHz 5.70GHz 38303 2034 公式 価格
Core Ultra 7 265K 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37076 2339 公式 価格
Core Ultra 7 265KF 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37076 2339 公式 価格
Core Ultra 9 285 24 24 2.50GHz 5.60GHz 35455 2182 公式 価格
Core i7-14700K 20 28 3.40GHz 5.60GHz 35315 2218 公式 価格
Core i9-14900 24 32 2.00GHz 5.80GHz 33576 2192 公式 価格
Ryzen 9 9900X 12 24 4.40GHz 5.60GHz 32722 2221 公式 価格
Core i7-14700 20 28 2.10GHz 5.40GHz 32357 2087 公式 価格
Ryzen 9 9900X3D 12 24 4.40GHz 5.50GHz 32247 2178 公式 価格
Ryzen 9 7900X 12 24 4.70GHz 5.60GHz 29094 2025 公式 価格
Core Ultra 7 265 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28385 2141 公式 価格
Core Ultra 7 265F 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28385 2141 公式 価格
Core Ultra 5 245K 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25311 0 公式 価格
Core Ultra 5 245KF 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25311 2160 公式 価格
Ryzen 7 9700X 8 16 3.80GHz 5.50GHz 22960 2196 公式 価格
Ryzen 7 9800X3D 8 16 4.70GHz 5.40GHz 22948 2077 公式 価格
Core Ultra 5 235 14 14 3.40GHz 5.00GHz 20741 1846 公式 価格
Ryzen 7 7700 8 16 3.80GHz 5.30GHz 19399 1924 公式 価格
Ryzen 7 7800X3D 8 16 4.50GHz 5.40GHz 17634 1803 公式 価格
Core i5-14400 10 16 2.50GHz 4.70GHz 15958 1765 公式 価格
Ryzen 5 7600X 6 12 4.70GHz 5.30GHz 15204 1967 公式 価格

グラフィックボードが編集速度を劇的に変える

「動画編集にグラフィックボードは必要なの?」と疑問に思った方もいるかもしれませんが、現代の動画編集ソフトはGPUアクセラレーションを積極的に活用しています。

グラフィックボードを搭載することで、エフェクト処理やプレビュー再生、書き出し速度が数倍から数十倍に高速化されるケースも珍しくありません

GeForce RTX 50シリーズが最新世代として登場しており、中でもGeForce RTX 5070TiやRTX 5060Tiは動画編集用途において優れたパフォーマンスを発揮します。

これらのグラフィックボードはBlackwellアーキテクチャを採用し、AI性能が大幅に向上しているため、AIを活用した自動編集機能やノイズ除去などの処理が高速化されているのが魅力です。

AMD派の方にはRadeon RX 90シリーズという選択肢があります。

RX 9070XTやRX 9060XTはコストパフォーマンスに優れており、Adobe Premiere ProやDaVinci ResolveといったメジャーなソフトでもしっかりとGPUアクセラレーションが効きます。

特にDaVinci ResolveはAMDのグラフィックボードとの相性が良いともいわれています。

VRAM容量も見逃せないポイント。

4K動画や複数のエフェクトレイヤーを扱う場合、8GB以上のVRAMを搭載したモデルを選んでおくと安心です。

RTX 5070Tiは16GBのGDDR7メモリを搭載しており、高解像度動画編集でもメモリ不足に陥る心配がありません。

最新グラフィックボード(VGA)性能一覧


GPU型番 VRAM 3DMarkスコア
TimeSpy
3DMarkスコア
FireStrike
TGP 公式
URL
価格com
URL
GeForce RTX 5090 32GB 48401 101152 575W 公式 価格
GeForce RTX 5080 16GB 31960 77474 360W 公式 価格
Radeon RX 9070 XT 16GB 29973 66248 304W 公式 価格
Radeon RX 7900 XTX 24GB 29897 72862 355W 公式 価格
GeForce RTX 5070 Ti 16GB 27002 68400 300W 公式 価格
Radeon RX 9070 16GB 26348 59776 220W 公式 価格
GeForce RTX 5070 12GB 21819 56364 250W 公式 価格
Radeon RX 7800 XT 16GB 19801 50095 263W 公式 価格
Radeon RX 9060 XT 16GB 16GB 16462 39070 145W 公式 価格
GeForce RTX 5060 Ti 16GB 16GB 15899 37906 180W 公式 価格
GeForce RTX 5060 Ti 8GB 8GB 15762 37685 180W 公式 価格
Arc B580 12GB 14552 34652 190W 公式 価格
Arc B570 10GB 13661 30622 150W 公式 価格
GeForce RTX 5060 8GB 13124 32112 145W 公式 価格
Radeon RX 7600 8GB 10757 31499 165W 公式 価格
GeForce RTX 4060 8GB 10588 28366 115W 公式 価格

メモリとストレージの選び方

メモリとストレージの選び方

メモリ容量は32GB以上が鉄則

動画編集において、メモリ容量は作業の快適性を大きく左右する要素。

最低でも32GBのメモリを搭載しておくことで、複数のアプリケーションを同時に起動しながらの編集作業もスムーズに行えます

16GBでも簡単な編集は可能ですが、プレビュー中にメモリ不足でソフトがクラッシュしたりするかもしれません。

現在のメモリ規格はDDR5が主流となっており、DDR5-5600が標準的なスペックです。

IntelのCore Ultra 200シリーズもAMDのRyzen 9000シリーズもDDR5に対応しているため、新規でPCを購入する際はDDR5メモリを選択することになります。

DDR4は旧世代の規格であり、新しいプラットフォームでは使用できませんから注意が必要です。

4K動画や8K動画を扱う、あるいはAfter Effectsで複雑なコンポジションを作成するといったヘビーな用途では、64GBのメモリを搭載しておくと余裕が生まれます。

私の経験上、メモリは後から増設することも可能ですが、最初から必要十分な容量を確保しておく方が結果的にコストも手間も削減できるのです。

メモリメーカーについては、MicronのCrucialブランド、GSkill、Samsungあたりが信頼性と性能のバランスに優れています。

BTOパソコンを購入する際は、これらのメーカーのメモリを選択できるショップを選ぶと安心でしょう。

ストレージは速度と容量の両立が必須

動画ファイルは非常に大きなサイズになるため、ストレージの容量と速度は妥協できない部分です。

NVMe M.2規格のPCIe Gen.4 SSDを最低1TB、できれば2TB以上搭載しておくことで、素材の読み込みや書き出しがストレスなく行えます

PCIe Gen.5 SSDは最大14,000MB/sを超える読込速度を実現していますが、発熱が非常に高く、価格も高額です。

動画編集用途ではGen.4 SSDでも十分な速度が得られますし、コストパフォーマンスを考えるとGen.4を選択するのが現実的な判断といえます。

WDのWD_BLACK SN850XやCrucialのP5 Plus、キオクシアのEXCERIA PROシリーズなどが人気のモデルです。

ストレージ構成としては、システムドライブとデータドライブを分けるのが理想的。

OSとアプリケーションを500GB〜1TBのSSDにインストールし、動画素材や完成ファイルは別の2TB以上のSSDに保存する形です。

この構成にしておくと、システムの動作が安定しますし、データのバックアップも取りやすくなります。

HDDは大容量で安価ですが、動画編集の作業ドライブとしては速度が遅すぎて実用的ではありません。

ただし、完成した動画のアーカイブ用として追加で搭載しておくのは悪くない選択肢。

BTOパソコンでカスタマイズする際は、メインストレージをSSDにして、オプションでHDDを追加するという構成が効率的です。

パソコン おすすめモデル5選

パソコンショップSEVEN EFFA G09B

パソコンショップSEVEN EFFA G09B
【EFFA G09B スペック】
CPUAMD Ryzen9 9900X 12コア/24スレッド 5.60GHz(ブースト)/4.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ブラック
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B650 チップセット ASUS製 TUF GAMING B650-PLUS WIFI
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN EFFA G09B

パソコンショップSEVEN ZEFT R52I-Cube

パソコンショップSEVEN ZEFT R52I-Cube

「ゲーマーの信頼を獲得するモデル」? 最新かつパワフルなパフォーマンスで魅了するゲーミングPC
「大容量32GB DDR5、高速2TB SSDで非の打ち所がないスペック」? 快速ゲームプレイとデータ処理のチャンピオン
「コンパクトながらも存在感」? クリアパネルで中の美しさも披露する省スペースケース
「Ryzen 5 7600搭載」? スムーズなデイリータスクとゲーム体験をコミット

【ZEFT R52I-Cube スペック】
CPUAMD Ryzen5 7600 6コア/12スレッド 5.10GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7300Gbps/6600Gbps WD製)
ケースINWIN A1 PRIME ピンク
マザーボードAMD B650 チップセット MSI製 B650I EDGE WIFI
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R52I-Cube

パソコンショップSEVEN EFFA G06A

パソコンショップSEVEN EFFA G06A
【EFFA G06A スペック】
CPUAMD Ryzen9 9900X 12コア/24スレッド 5.60GHz(ブースト)/4.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060Ti (VRAM:8GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースDeepCool CH510 ホワイト
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードAMD B650 チップセット ASUS製 TUF GAMING B650-PLUS WIFI
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN EFFA G06A

パソコンショップSEVEN SR-ar7-7870D/S9

パソコンショップSEVEN SR-ar7-7870D/S9
【SR-ar7-7870D/S9 スペック】
CPUAMD Ryzen7 8700G 8コア/16スレッド 5.10GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケースDeepCool CH510 ホワイト
マザーボードAMD B650 チップセット MSI製 PRO B650M-A WIFI
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN SR-ar7-7870D/S9

パソコンショップSEVEN EFFA G08I

パソコンショップSEVEN EFFA G08I
【EFFA G08I スペック】
CPUAMD Ryzen9 9900X 12コア/24スレッド 5.60GHz(ブースト)/4.40GHz(ベース)
グラフィックボードRadeon RX 7800XT (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースASUS Prime AP201 Tempered Glass ホワイト
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M Pro-A WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN EFFA G08I

完成品PCとBTOパソコンの違い

完成品PCとBTOパソコンの違い

完成品PCのメリットとデメリット

家電量販店やオンラインショップで販売されている完成品PCは、箱から出してすぐに使える手軽さが最大の魅力です。

メーカーが動作確認を行った状態で出荷されるため、初心者でも安心して購入できます。

保証やサポート体制も充実しており、トラブルが発生した際に相談できる窓口があるのは心強いですよね。

しかし、完成品PCには動画編集に特化した構成が少ないという弱点があります。

CPUやメモリは十分でも、グラフィックボードが搭載されていなかったり、ストレージ容量が不足していたりするケースが多いのです。

また、パーツの選択肢がないため、自分の用途に最適化されたスペックを実現するのが難しいという側面もあります。

価格面でも、完成品PCはブランド料や販売店のマージンが上乗せされているため、同等スペックのBTOパソコンと比較すると割高になる傾向があります。

ただし、大手メーカーの製品は品質管理が徹底されており、長期間安定して使用できるという安心感は得られるでしょう。

BTOパソコンが動画編集に最適な理由

BTOパソコンは「Build To Order」の略で、注文を受けてから組み立てるスタイルのパソコンです。

CPUやグラフィックボード、メモリ、ストレージなどを自分の用途に合わせてカスタマイズできるため、動画編集に最適化された構成を実現できるのが最大の強みといえます

例えば、4K動画編集をメインに行うならCore Ultra 9 285KとGeForce RTX 5070Ti、メモリ64GB、ストレージ2TB SSDという構成を選択できます。

フルHD動画の編集が中心ならRyzen 7 9700XとGeForce RTX 5060Ti、メモリ32GB、ストレージ1TB SSDという構成でコストを抑えることも可能です。

BTOパソコンショップは動画編集向けのモデルを用意していることが多く、基本構成から少しカスタマイズするだけで理想的なスペックに仕上げられます。

パーツメーカーも選択できるショップなら、信頼性の高いCrucialのメモリやWDのSSDを指定することもできるわけです。

価格面でも、BTOパソコンは中間マージンが少ないため、完成品PCよりもコストパフォーマンスに優れています。

同じ予算でワンランク上のスペックを実現できるのは、動画編集のような高負荷作業を行うユーザーにとって大きなメリットでしょう。

予算別おすすめ構成

予算別おすすめ構成

15万円以下のエントリー構成

動画編集を始めたばかりの方や、フルHD動画の簡単な編集が中心という方には、15万円以下のエントリー構成でも十分に対応できます。

この価格帯では、Core Ultra 5 235FまたはRyzen 5 9600をCPUに選び、グラフィックボードはGeForce RTX 5060を搭載するのが基本です。

メモリは32GB、ストレージは1TBのPCIe Gen.4 SSDという構成にしておけば、Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveでの編集作業も快適に行えます。

YouTubeに投稿する動画を作成する程度なら、この構成で不満を感じることはほとんどないでしょう。

ただし、エフェクトを多用したり、複数のレイヤーを重ねたりする編集では、プレビューがややもたつく場面も出てくるかもしれません。

書き出し時間も上位モデルと比較すると長くなりますが、趣味で動画編集を楽しむ分には許容範囲内といえます。

パーツ 推奨スペック
CPU Core Ultra 5 235F / Ryzen 5 9600
グラフィックボード GeForce RTX 5060
メモリ DDR5-5600 32GB
ストレージ NVMe M.2 PCIe Gen.4 SSD 1TB
電源 650W 80PLUS Bronze以上


20万円前後のミドルレンジ構成

20万円前後の予算があれば、動画編集において快適性が大きく向上するミドルレンジ構成を組むことができます。

CPUはCore Ultra 7 265KFまたはRyzen 7 9700Xを選択し、グラフィックボードはGeForce RTX 5070TiまたはRadeon RX 9070XTを搭載することで、4K動画編集もストレスなく行えるようになります

メモリは32GBでも問題ありませんが、予算に余裕があれば64GBに増やしておくと、After Effectsでの作業や複数のアプリケーションを同時起動する際に余裕が生まれます。

ストレージは2TBのPCIe Gen.4 SSDを選択し、システムドライブとデータドライブを分けるのが理想的です。

この価格帯の構成なら、プロの動画クリエイターとして活動する方でも十分に実用できるレベルに達しています。

カラーグレーディングやモーショングラフィックスを多用する編集でも、プレビューがスムーズに再生されますし、書き出し時間も大幅に短縮されるでしょう。

CPUクーラーについては、Core Ultra 7やRyzen 7クラスなら空冷クーラーでも十分に冷却できますが、静音性を重視するなら水冷クーラーを選択するのも効果的です。

DEEPCOOLやCorsairの簡易水冷クーラーなら、冷却性能と静音性のバランスが取れています。

パーツ 推奨スペック
CPU Core Ultra 7 265KF / Ryzen 7 9700X
グラフィックボード GeForce RTX 5070Ti / Radeon RX 9070XT
メモリ DDR5-5600 32GB〜64GB
ストレージ NVMe M.2 PCIe Gen.4 SSD 2TB
電源 750W 80PLUS Gold以上

30万円以上のハイエンド構成

本格的に動画制作で収益を得ている方や、8K動画編集を視野に入れている方には、30万円以上のハイエンド構成をおすすめします。

CPUはCore Ultra 9 285KまたはRyzen 9 9950X3Dを選択し、グラフィックボードはGeForce RTX 5080以上を搭載することで、どんな編集作業でも快適に行える環境が整います。

メモリは64GB以上、できれば128GBまで増やしておくと、大規模なプロジェクトでもメモリ不足に悩まされることがありません。

ストレージは4TBのPCIe Gen.4 SSDをメインに、さらにバックアップ用として大容量HDDを追加する構成が理想的です。

この価格帯になると、PCケースやCPUクーラーにもこだわりたくなってきます。

NZXTやLian Liのピラーレスケースは見た目の美しさだけでなく、エアフローにも優れており、高性能パーツの冷却に貢献します。

水冷クーラーは360mmラジエーターを搭載したモデルを選べば、ハイエンドCPUでも安定した冷却が可能です。

ハイエンド構成では、電源ユニットの品質も重要になってきます。

850W以上の容量で、80PLUS Platinum以上の認証を取得したモデルを選んでおくと、安定した電力供給が得られますし、電気代の節約にもつながります。

Corsairの電源ユニットは信頼性が高く、長期間安心して使用できるでしょう。

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT R60FA

パソコンショップSEVEN ZEFT R60FA
【ZEFT R60FA スペック】
CPUAMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5080 (VRAM:16GB)
メモリ64GB DDR5 (32GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7300Gbps/6600Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B650 チップセット ASUS製 TUF GAMING B650-PLUS WIFI
電源ユニット1000W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (FSP製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Pro
パソコンショップSEVEN ZEFT R60FA

パソコンショップSEVEN ZEFT Z45DBI

パソコンショップSEVEN ZEFT Z45DBI
【ZEFT Z45DBI スペック】
CPUIntel Core i9 14900KF 24コア/32スレッド 6.00GHz(ブースト)/3.20GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060Ti (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7300Gbps/6600Gbps WD製)
ケースCoolerMaster HAF 700 EVO 特別仕様
CPUクーラー水冷 360mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー 360L CORE ホワイト
マザーボードintel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z45DBI

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54AS

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54AS
【ZEFT Z54AS スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060Ti (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z54AS

パソコンショップSEVEN ZEFT Z45XEA

パソコンショップSEVEN ZEFT Z45XEA
【ZEFT Z45XEA スペック】
CPUIntel Core i7 14700KF 20コア/28スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.40GHz(ベース)
グラフィックボードRadeon RX 7900XTX (VRAM:24GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードintel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi
電源ユニット1000W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (アスロック製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
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パソコンショップSEVEN ZEFT Z45XEA

BTOパソコンのカスタマイズポイント

BTOパソコンのカスタマイズポイント

CPUとグラフィックボードの組み合わせ

BTOパソコンをカスタマイズする際、CPUとグラフィックボードのバランスを取ることが重要です。

高性能なグラフィックボードを選んでもCPUが低スペックだとボトルネックが発生し、本来の性能を引き出せないという事態に陥ってしまいますよね

動画編集においては、CPUとグラフィックボードの両方が高負荷になる場面が多いため、どちらか一方だけを強化すればいいというわけではありません。

例えば、GeForce RTX 5070Tiを選ぶならCPUはCore Ultra 7 265K以上、RTX 5080を選ぶならCore Ultra 9 285Kクラスが望ましいといえます。

AMD構成の場合、Ryzen 7 9800X3DとRadeon RX 9070XTの組み合わせは、動画編集だけでなくゲーミング性能も高いため、一台で両方の用途をこなしたい方に最適です。

Ryzen 9 9950X3DとGeForce RTX 5080という組み合わせなら、8K動画編集でも余裕を持って対応できます。

予算の都合でどちらかを優先する必要がある場合、動画編集ではCPUを優先した方が全体的な快適性が向上します。

グラフィックボードは後から交換しやすいパーツですが、CPUの交換はマザーボードごと変更が必要になるケースもあるため、最初から余裕を持ったモデルを選んでおく方が賢明です。

メモリとストレージのカスタマイズ戦略

BTOパソコンの基本構成では、メモリが16GBやストレージが500GBといった最小限のスペックになっていることが多いため、カスタマイズでしっかりと増強する必要があります。

メモリは32GB以上、ストレージは1TB以上に増やすのが動画編集における最低ラインです。

メモリのカスタマイズでは、容量だけでなくメーカーも選択できるショップを選ぶと安心感があります。

CrucialやGSkillといった信頼性の高いメーカーのメモリなら、長期間安定して動作しますし、万が一の故障時もサポートが充実しています。

ストレージについては、システムドライブとデータドライブを分ける構成がおすすめです。

具体的には、500GBのSSDにOSとアプリケーションをインストールし、2TBのSSDを動画素材と完成ファイルの保存用にするという形。

この構成なら、システムの動作が安定しますし、データの整理もしやすくなります。

BTOショップによっては、ストレージのメーカーを指定できるところもあります。

WDのWD_BLACKシリーズやCrucialのP5 Plusシリーズは、動画編集における読み書き速度が優れており、大容量ファイルの転送もスムーズです。

キオクシアのEXCERIA PROシリーズもコストパフォーマンスに優れた選択肢といえます。

冷却システムと電源の選択

高性能なCPUとグラフィックボードを搭載すると、発熱量も増大するため、冷却システムの選択が重要になってきます。

Core Ultra 7やRyzen 7クラスまでなら空冷CPUクーラーでも十分に対応できますが、Core Ultra 9やRyzen 9を選ぶ場合は水冷クーラーを検討した方がいいでしょう。

空冷クーラーの中では、DEEPCOOLのAK620やサイズの虎徹Mark IIIが人気です。

これらのクーラーは冷却性能と静音性のバランスが取れており、価格も手頃なため、コストパフォーマンスを重視する方に向いています。

Noctuaのクーラーは価格が高めですが、冷却性能と静音性は最高クラスです。

水冷クーラーを選ぶなら、240mmまたは360mmラジエーターを搭載したモデルが安心。

DEEPCOOLのLT720やCorsairのiCUE H150i ELITEは、ハイエンドCPUでも安定した冷却が可能ですし、見た目も美しいため、ガラスパネルのケースとの相性も抜群です。

電源ユニットは、搭載するパーツの総消費電力に対して余裕を持った容量を選ぶのが鉄則。

GeForce RTX 5070Ti構成なら750W、RTX 5080以上なら850W以上が推奨されます。

80PLUS認証はGold以上を選んでおくと、電力効率が良く、発熱も抑えられるため、システム全体の安定性が向上するでしょう。

ケースとマザーボードの選び方

ケースとマザーボードの選び方

動画編集PCに適したケースの特徴

PCケースは単なる箱ではなく、パーツの冷却性能や拡張性、作業環境の快適さに直結する重要なパーツです。

動画編集用PCでは、高性能なCPUとグラフィックボードを搭載するため、エアフローに優れたケースを選ぶことが冷却性能の向上につながります。

最近人気のピラーレスケースは、2面または3面が強化ガラス製で内部が見渡せるデザインが特徴。

NZXTのH9シリーズやLian LiのO11 Dynamicシリーズは、見た目の美しさだけでなく、エアフローも計算されており、高性能パーツの冷却に貢献します。

ただし、ガラスパネルが多いと重量が増すため、設置場所には注意が必要です。

木製パネルを採用したケースも注目を集めています。

Fractal DesignのNorth XLやCorsairの一部モデルは、フロントパネルに高級木材を使用しており、オフィスやリビングに置いても違和感のない落ち着いたデザインが魅力。

エアフローを確保しながらも、ゲーミングPCらしい派手さを抑えたい方におすすめです。

スタンダードなケースでは、DEEPCOOLのCH560やCOOLER MASTERのMasterBox TD500 Meshが人気。

これらのケースはメッシュパネルを採用しており、優れたエアフローを実現しています。

価格も手頃なため、予算をパーツに回したい方に向いているでしょう。

マザーボード選びで押さえるべきポイント

マザーボードは、CPUやメモリ、ストレージなどすべてのパーツを接続する基盤となるパーツです。

動画編集用PCでは、拡張性と安定性を重視したマザーボードを選ぶことで、将来的なアップグレードにも対応しやすくなります

IntelのCore Ultra 200シリーズを選ぶ場合、LGA1851ソケットに対応したマザーボードが必要です。

チップセットはZ890が最上位で、オーバークロックや豊富な拡張スロットを備えています。

動画編集用途ではオーバークロックの必要性は低いため、B860チップセットでもコストを抑えつつ十分な性能が得られます。

AMDのRyzen 9000シリーズを選ぶ場合、AM5ソケットに対応したマザーボードを選択します。

X870EチップセットはPCIe 5.0に完全対応しており、将来的に高速なストレージやグラフィックボードを追加する際に有利です。

B850チップセットでもDDR5メモリやPCIe 4.0には対応しているため、コストパフォーマンスを重視するならこちらで十分でしょう。

マザーボードのメーカーでは、ASUSやMSI、GIGABYTEが人気。

これらのメーカーは品質管理が徹底されており、BIOSのアップデートも頻繁に行われるため、長期間安定して使用できます。

BTOパソコンでは基本的にショップが選定したマザーボードが搭載されますが、上位モデルにカスタマイズできる場合は検討する価値があります。


パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55DF

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55DF
【ZEFT Z55DF スペック】
CPUIntel Core i7 14700F 20コア/28スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.10GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースCoolerMaster NR200P MAX
マザーボードintel B760 チップセット ASUS製 ROG Strix B760-I GAMING WIFI
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55DF

パソコンショップSEVEN ZEFT R61M

パソコンショップSEVEN ZEFT R61M
【ZEFT R61M スペック】
CPUAMD Ryzen7 7800X3D 8コア/16スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボードRadeon RX 9070 (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B650 チップセット ASUS製 TUF GAMING B650-PLUS WIFI
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R61M

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55DH

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55DH
【ZEFT Z55DH スペック】
CPUIntel Core i7 14700KF 20コア/28スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースCoolerMaster NR200P MAX
マザーボードintel B760 チップセット ASUS製 ROG Strix B760-I GAMING WIFI
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55DH

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55V

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55V
【ZEFT Z55V スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265 20コア/20スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースASUS TUF Gaming GT502 Black
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55V

動画編集ソフトとの相性

動画編集ソフトとの相性

Adobe Premiere Proに最適な構成

Adobe Premiere Proは、世界中のプロフェッショナルが使用する動画編集ソフトの定番です。

このソフトはCPUとGPUの両方を活用するため、バランスの取れた構成が求められます。

特にGPUアクセラレーションを有効にすることで、エフェクト処理やプレビュー再生が劇的に高速化されることが分かっています

Premiere ProではNVIDIAのCUDAコアを活用したGPUアクセラレーションが強力に機能するため、GeForce RTX 50シリーズとの相性が抜群です。

RTX 5070TiやRTX 5080を搭載すれば、4K動画のリアルタイムプレビューも快適に行えますし、Lumetriカラーやエフェクトを多用しても動作が重くなりません。

CPUについては、マルチコア性能が高いモデルを選ぶことで、バックグラウンドレンダリングや書き出し速度が向上します。

Core Ultra 9 285KやRyzen 9 9950X3Dなら、複数のシーケンスを同時に開いて作業する場合でも余裕があります。

メモリは32GB以上、4K動画を扱うなら64GBあると安心です。

Premiere Proはストレージの速度にも敏感なソフトです。

プロジェクトファイルや素材を高速なSSDに配置することで、読み込み時間が短縮され、作業効率が大幅に向上します。

2TBのPCIe Gen.4 SSDをメインストレージにして、完成ファイルは別のドライブに保存するという運用が理想的でしょう。

DaVinci Resolveに最適な構成

DaVinci Resolveは、カラーグレーディング機能が強力な動画編集ソフトとして、映画制作の現場でも使用されています。

このソフトはGPU性能への依存度が非常に高く、グラフィックボードの性能が作業の快適さを大きく左右します。

DaVinci ResolveはAMDのRadeon RX 90シリーズとの相性が良く、RX 9070XTやRX 9060XTでも十分な性能を発揮します。

もちろんGeForce RTX 50シリーズでも問題なく動作しますが、カラーグレーディングを多用する場合はVRAM容量が多いモデルを選んでおくと安心です。

CPUについては、Ryzen 9000シリーズのX3Dモデルが優れたパフォーマンスを見せます。

大容量キャッシュがデータアクセスの高速化に貢献し、ノード処理やエフェクト適用がスムーズに行えるのです。

Ryzen 9 9950X3Dなら、8K動画のカラーグレーディングでも快適に作業できます。

DaVinci Resolveの無料版でも十分な機能が使えますが、有料のStudio版ではGPUアクセラレーションがさらに強化されます。

本格的に動画制作を行うなら、Studio版の購入とハイエンドなグラフィックボードの組み合わせが最強の環境といえるでしょう。

その他の動画編集ソフトとの相性

Final Cut ProはMac専用のソフトですが、WindowsユーザーにはFilmora、PowerDirector、Vegas Proといった選択肢があります。

これらのソフトは比較的軽量で、ミドルレンジの構成でも快適に動作するのが特徴です。

FilmoraはAI機能が充実しており、自動字幕生成やノイズ除去などの処理が簡単に行えます。

GeForce RTX 50シリーズのAI性能を活用することで、これらの処理が高速化され、作業時間の短縮につながります。

Core Ultra 7 265KとRTX 5060Tiの組み合わせでも、フルHD動画なら十分に快適です。

PowerDirectorは日本国内で人気の高いソフトで、初心者でも扱いやすいインターフェースが魅力。

GPUアクセラレーションにも対応しており、GeForce RTX 5070やRadeon RX 9070を搭載すれば、エフェクト処理や書き出しが高速化されます。

メモリは32GBあれば、複雑なプロジェクトでも問題なく動作するでしょう。

Vegas Proはプロフェッショナル向けのソフトで、音声編集機能も充実しています。

マルチカメラ編集や3D編集にも対応しており、高度な作業を行う場合はハイエンド構成が推奨されます。

Ryzen 9 9950X3DとGeForce RTX 5080の組み合わせなら、どんな編集作業でもストレスなく行えるはずです。

購入後の設定とメンテナンス

購入後の設定とメンテナンス

初期設定で行うべきこと

BTOパソコンが届いたら、まずはOSの初期設定を行います。

Windowsのセットアップ画面に従って、言語やキーボード配置、ユーザーアカウントを設定していきます。

この段階で、不要なプリインストールソフトをアンインストールしておくと、システムの動作が軽快になるでしょう。

次に、グラフィックボードのドライバを最新版にアップデートします。

NVIDIAならGeForce Experience、AMDならAMD Software Adrenalin Editionをダウンロードし、最新のドライバをインストールすることで、動画編集ソフトのGPUアクセラレーションが正常に機能するようになります。

動画編集ソフトをインストールする前に、ストレージの構成を確認しておきましょう。

システムドライブとデータドライブが分かれている場合、動画素材の保存先をデータドライブに設定しておくと、システムの動作が安定します。

Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveでは、環境設定からメディアキャッシュの保存先も変更できます。

メモリの動作クロックも確認しておきたいポイント。

DDR5メモリはXMP(Intel)やEXPO(AMD)プロファイルを有効にすることで、定格以上の速度で動作します。

BIOSまたはUEFI設定画面から有効化できますが、不安な方はBTOショップのサポートに問い合わせるのも良いでしょう。

定期的なメンテナンスの重要性

PCを長期間快適に使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

特に動画編集用PCは高負荷で使用することが多いため、冷却システムの清掃やストレージの整理を怠ると、パフォーマンスの低下や故障のリスクが高まってしまいますよね。

PCケース内部のホコリは、3ヶ月に1回程度の頻度で清掃するのが理想的です。

エアダスターやブロワーを使用して、CPUクーラーやグラフィックボードのファン、ケースファンに溜まったホコリを除去します。

ホコリが溜まると冷却効率が低下し、パーツの温度が上昇してしまうため、定期的な清掃は絶対に避けたいですよね。

ストレージの空き容量も定期的にチェックしましょう。

SSDは空き容量が少なくなると書き込み速度が低下するため、常に20%以上の空き容量を確保しておくことが推奨されます。

完成した動画ファイルは外付けHDDやクラウドストレージに移動し、作業用ドライブの空き容量を確保する習慣をつけると良いでしょう。

ソフトウェアのアップデートも忘れずに行います。

Windowsのアップデートはもちろんですが、グラフィックボードのドライバや動画編集ソフトも定期的に更新することで、新機能の追加やバグ修正の恩恵を受けられます。

ただし、重要なプロジェクトの作業中は、アップデートによる不具合を避けるため、作業が一段落してから実施するのが賢明です。

バックアップ体制の構築

動画制作において、データの消失は致命的なダメージとなります。

何時間もかけて編集した動画が一瞬で失われる悲劇を避けるため、バックアップ体制をしっかりと構築しておくことが、プロとして活動する上での最低限の責任といえるのです

バックアップの基本は「3-2-1ルール」。

データを3つのコピーで保持し、2種類の異なるメディアに保存し、1つは別の場所に保管するという原則です。

具体的には、作業用SSDにオリジナルデータ、外付けHDDに1つ目のバックアップ、クラウドストレージに2つ目のバックアップという構成が理想的でしょう。

外付けHDDは、WDのMy BookシリーズやSeagateのBackup Plusシリーズが信頼性が高く、大容量モデルも手頃な価格で入手できます。

4TB以上のモデルを選んでおけば、数年分の動画ファイルを保存できるはずです。

定期的に手動でバックアップを取るのが面倒という方は、自動バックアップソフトを活用するのも効果的です。

クラウドストレージは、Google DriveやDropbox、OneDriveなどが一般的ですが、動画ファイルは容量が大きいため、有料プランの契約が必要になります。

月額料金はかかりますが、火災や盗難といった物理的なリスクからデータを守れるため、プロとして活動するなら投資する価値は十分にあるでしょう。

よくある質問

よくある質問

動画編集にグラフィックボードは必須ですか

動画編集において、グラフィックボードは必須ではありませんが、搭載することで作業効率が劇的に向上します。

現代の動画編集ソフトはGPUアクセラレーションに対応しており、エフェクト処理やプレビュー再生、書き出し速度がグラフィックボードの有無で数倍の差が出ることも珍しくありません。

簡単なカット編集だけならCPU内蔵グラフィックスでも対応できますが、カラーグレーディングやエフェクトを多用する場合は、GeForce RTX 5060Ti以上のグラフィックボードを搭載しておくことを強くおすすめします。

メモリは16GBでも足りますか

フルHD動画の簡単な編集なら16GBでも対応できますが、快適性を求めるなら32GB以上が推奨されます。

動画編集ソフトはメモリを大量に消費するため、16GBでは複数のアプリケーションを同時に起動したり、長時間の動画を編集したりする際にメモリ不足に陥る可能性があります。

4K動画を扱う場合や、After Effectsで複雑なコンポジションを作成する場合は、64GB以上のメモリを搭載しておくと安心です。

メモリは後から増設することも可能ですが、最初から必要十分な容量を確保しておく方が、結果的にコストも手間も削減できます。

BTOパソコンと自作PCどちらがおすすめですか

初心者の方には、BTOパソコンをおすすめします。

BTOパソコンは、ショップが動作確認を行った状態で出荷されるため、組み立てや設定の手間がかかりませんし、保証やサポートも充実しています。

自作PCは、パーツ選びから組み立て、トラブルシューティングまですべて自分で行う必要があるため、ある程度の知識と経験が求められます。

ただし、自作PCはパーツの選択肢が広く、細かいカスタマイズが可能というメリットもあります。

PCの知識に自信がある方や、パーツ選びを楽しみたい方は自作PCに挑戦するのも良いでしょう。

ノートPCでも動画編集はできますか

ノートPCでも動画編集は可能ですが、デスクトップPCと比較すると性能面で劣ります。

特に冷却性能の制約から、長時間の高負荷作業では熱によるパフォーマンス低下が発生しやすいという弱点があります。

外出先での編集作業が多い方や、省スペースを重視する方にはノートPCも選択肢に入りますが、本格的に動画制作を行うならデスクトップPCの方が快適です。

ノートPCを選ぶ場合は、Core Ultra 7以上のCPU、GeForce RTX 5060以上のグラフィックボード、32GB以上のメモリを搭載したモデルを選びましょう。

完成品PCを購入後にパーツ交換はできますか

完成品PCでも、メモリやストレージの増設は比較的容易に行えます。

ただし、メーカーによっては独自規格のパーツを使用していたり、内部構造が複雑で作業が困難だったりするケースもあります。

グラフィックボードの追加や交換については、電源容量や物理的なスペースの制約があるため、購入前に確認が必要です。

BTOパソコンは標準的な規格のパーツを使用していることが多く、将来的なアップグレードも容易なため、長期的に使用することを考えるとBTOパソコンの方が柔軟性が高いといえます。

動画編集PCの寿命はどのくらいですか

適切にメンテナンスを行えば、動画編集PCは5年程度は快適に使用できます。

ただし、動画編集ソフトや動画フォーマットの進化により、数年後には現在のスペックでは力不足に感じる場面も出てくるでしょう。

特にグラフィックボードやストレージは、技術の進歩が速いため、3年程度で交換を検討する方も多いです。

CPUやマザーボードは比較的長期間使用できますが、新しいCPUソケットが登場すると、マザーボードごと交換が必要になります。

BTOパソコンなら、パーツ単位での交換が容易なため、必要に応じてアップグレードしながら長く使い続けることができます。

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