ショップ利用編 – パソコンのパーツを具体的に決めよう

パソコンの中身を決めよう

ショップに目星をつけたら、
今度はパソコンの用途からパーツ構成を絞り込みましょう
もちろんこの作業の後にショップを決めても
順番の違いが手順の違いになることは無いので問題ありません。

パソコンの中身、
厳密にはケースも選択するのでパソコン全体になりますが、
それらは用途によって細かくカスタマイズしていく方が好ましいです
好ましいというのはオーバースペックのパソコンを購入しても、
それに見合った作業を行う可能性がほとんどないためです。

パソコン環境の構築では当然パソコンを購入する
初期投資に一番お金が掛かるので、
コストを抑えるためには自分の用途に合ったパソコンを
カスタマイズして購入するのが一番望ましいと言えるでしょう。

具体的なパーツを決める前に

具体的なパーツを決める前に、
何に使いたいかを洗い出しましょう。
ネットだけでしょうか?
DVDやBlu-rayメディアを視聴するでしょうか?
ゲームでしょうか?
CGを描くかもしれませんし
動画編集をするかもしれません

あるいはそれらが重複することもあるでしょう。

また上記のような具体的な用途でなくても、
普段使いでストレスのないパソコン
場所を取らないパソコンがいい
静かなパソコンがいい
どんなゲームでもできるようにしたい

といったざっくりとした要望はあるかと思います。

以下に具体的な用途とその際の注目パーツについての説明をします
具体的な事例があればそれを
なければ類似する事例を参考にしてみてください。

ネットしかしない

ネットしかしない、あるいは動画サイトを見る程度であるなら
それなりのパワーを持つCPUにメモリは最大8GB程度で問題ないでしょう
それなりのパワーを持つCPUと言うのは人によって様々ですが、
私はintelならCore i3シリーズ、AMDならA-8シリーズ
と解釈しています。
昨今はネットでもHD解像度の高画質動画が視聴できるようになりました、
そういった場合は上記のCPUのグラフィック性能では
カクつく場合があります。
そういった場合には他の用途との兼ね合いもありますが、
ビデオカードを搭載した方がいいでしょう。

動画視聴をする場合

最近はオンラインストリーミングの動画サービスがが
数多く存在する中で、パソコンで動画を見るというのも
一定の文化になりつつあるようですが、
この場合はあくまでDVDやBlu-rayといった
ディスクメディアによる視聴を前提としています。
基本的に最近のディスクドライブはDVDに全対応しています、
なのでDVDの視聴には何かしらのディスクドライブがあれば問題ありません。
Blu-rayディスクを視聴する場合には、
blu-rayドライブの必要になるためその場合は注意しましょう。

また、上記のとおり
動画視聴に関してはビデオカードを搭載した方が
好ましいケースがあるため、
その場合にはビデオカードを搭載することをおすすめします。

ゲームをする場合

パソコンでゲームをすると言うと、
真っ先にビデオカードの利用を進める風潮がありますが
実際にはプレイするゲームによって利用すべきかどうかが決まるため、
一概に必要かと言うとそうではありません。

ブラウザゲームなどは、
CPUやメモリの性能がモノを言う場合が多いため、
intelならCore i5シリーズをAMDならA-10シリーズを搭載して、
メモリは4GB以上搭載した方がいいと思います。

やや前(2007年以前)のゲームの場合は、
オンボードグラフィックでプレイ可能なケースもありますが、
他のゲームをやる場合や他の用途を考慮して
グラフィックカードを搭載した方がいいでしょう。

少し前(2010年前後)のゲームの場合は、
推奨環境にビデオカードの搭載を勧めるゲームが多くなります。
推奨環境を確認して、他の用途との兼ね合いも考慮して
ビデオカードを購入しましょう。

最近のゲームの場合は、大きな差があります
この差は他の世代でも言えることですが
最新鋭のゲームはこの差が顕著で
例えば直近のFPSやオープンワールドゲームの最新作は
GTX980辺りを推奨環境にしてくるゲームもあります。
一方MMORPGの場合はGTX750Ti辺りが推奨のゲームが多く、
大きな差があります。
いずれにしてもビデオカードの搭載は不可欠なので、
予算や他の用途と相談しておきましょう。

CGを描く場合(他)

アプリケーションが画像データを
常にメモリ上に保持する場合が多いため、

レイヤーが増えれば増えるほどメモリの消費が激しくなります。

これはCGに限らず動画編集ソフトや写真編集ソフトでも同様で、
取り扱うデータの数や容量が増えれば倍々でメモリ消費も増えます。

当然処理にかかる時間もメモリ消費に比例してくるため
メモリを大量に消費する場合には、
相応のパワーを有するCPUが必要になるでしょう。
具体的にはintelならCore i5シリーズをAMDならA-10シリーズ
が推奨されるでしょう。

メモリに関してはCGや画像(写真)編集の場合は8GB以上、
動画編集の場合は16GB以上推奨です。

ビデオカードについては、
動画編集を行う時にソフト側で対応しているのであれば

搭載することを検討してもいいと思います。

ディスプレイモニタはCGを描く場合には、
絵を描く用のモニタと資料を展開するモニタとで、
マルチモニタにすることを検討してもいいでしょう。
メインの絵を描くモニタは自身が使いやすいものを選ぶといいでしょう、
なおその際には店頭で実際に陳列されている商品を見ると
より詳細な描写感などが分かります。
なおadobeRGBや高い色彩性能を誇るディスプレイモニタはプロユースです。
設定等が非常に難しいため、ネットの口コミなどでも
ハイアマチュア以上のユーザーが
買うようにした方がいいと言われています。

動画のエンコードをする場合

動画のエンコードはCPUのパワーが重要です
動画のエンコードを本当に頻度高くストレスなく行う場合には、
intelのCore i7-4790以上のCPUを利用しましょう

メモリは多くの場合必要な容量は8GBほどで収まりますので、
8GBを積んでおけば問題ないと思われます。

ビデオカードはGPU対応のエンコードソフトがあるものの、
あくまでCPU処理のサポートレベルで落ち着いているため、
CPUの性能は高い方がいいです。

パソコンでテレビを録画したい

TVチューナー搭載のキャプチャカードは必須です、
キャプチャカードはチップによって描写性能が変わってきますが
価格帯が一緒であればほぼ差がないと言っていいでしょう。
キャプチャカードで重要なのは付属のTV視聴・録画ソフトになります
BUFFALOやIO-DATA製品にはそういったソフトが付属していますが、
他のメーカーの製品では付属していない場合があります

自分でカードを取り付ける際には注意しましょう。

マルチモニタをする場合

デュアルディスプレイ以上、
つまり複数枚のディスプレイモニタを運用する場合は
2枚であれば殆どのマザーボードが対応しています。
それ以上はビデオカードが必要です、
ゲームであればゲーム用のグラフィックカードを
そうでなければマルチモニタ用のグラフィックカードを利用し

マルチモニタにすることができます。

ディスプレイモニタは「CGを描く場合(他)」の所でも言及しましたが、
実店舗で陳列されている商品を確認した方がいいでしょう。
長時間目にするものですので、
できるだけ自分の目に負担にならないものを選びたいものです。

操作にストレスがないパソコン

特に決まった作業や目的がなく、
パソコンはそれなりに利用している人で
次のパソコンはもっと描いて気に操作できるパソコンを
求める人はきっと多いことでしょう。

パソコンの動作が遅くなる原因としては
1.ファイルの読み書きが頻繁に起こる
2.メモリ容量を圧迫する操作を行う
3.CPUに割り振るリソースが偏る

などが挙げられます。
それぞれ、
A1.アプリケーションをHDDではなくSSDにインストールする
A2.メモリの容量を潤沢にする
A3.より上位のCPUにする、HT対応のCPUにする
といった対策が考えられます。

この中でも「アプリケーションをHDDではなくSSDにインストールする」
実効性が高く、比較的費用が少なくて済むためおススメです。
優先順位的には(高)A1>>A2>>A3(低)といったとことでしょうか?

また、入出力デバイスについても一考の余地があります。
とりわけ操作の大半を占めるであろうマウス・キーボードについては、
消耗品と割り切らず、店頭で操作感を確認した方がいいでしょう。

小さなパソコン

スリムケースかキューブケースを選択しましょう
ただしキューブケースは大型の商品も存在します。
対応マザーボードがminiITXやmicroATXのものを選択しましょう。

小さなパソコンは排熱性とトレードオフです、
トラブルが多数聞かれると言うことはありませんが
リスク的には通常サイズのパソコンより高くなります。

通常サイズのパソコン、つまりタワー型のケースの場合は
ミニタワーやマイクロタワーを自称するケースが
他のタワー型ケースよりも小さくなっている場合が多いです。
大抵microATXサイズのマザーボードに対応しているため、
一回り以上小さく見えるでしょう。
拡張カード類のサイズ制限がありますが、
27cmのカードが付くものがほとんどな為
さほど気にしなくてもいいでしょう。

静かなパソコン

パソコンの騒音要因の大半は各種ファンに依存します、
ファンは
・CPUファン
・GPUファン
・ケースファン
・電源ファン

などがあり、いずれも高付加の際には高い稼働率を誇ります。
つまり、これらのファンが静かになる(あるいはその代替になる)
パーツを揃えれば、必然的にパソコンは静かになると言えるでしょう。

「CPUファン」
CPUファンはCPUに付属しているリテールファンか、
メーカー製のCPUファンに換装するケースが多いと思います。
ヒートシンクは2年ほど前に商品がたくさん宣伝されたりしたものの
いまいち定着しませんでした。
リテールファンは小さいので
そこそこの負荷でもファンがかなり回ります。
メーカー製のファン
できれば静音性を謳うファンや
大口径で回転数が低くても
冷却性の高いファンを取り付けるといいでしょう。
簡易水冷システムはCPUファンと比較してほぼ無音に等しいですが、
簡易水冷が謳うメンテナンスフリーと言う名に騙りがあるため、
初心者にはお勧めしにくいです。
また、トラブルの対処法も難しいのでここでは割愛します。

「GPUファン」
ビデオカードに搭載されている
グラフィックチップ(GPU)の冷却ファンです。
ビデオカードにはリファレンスとメーカーオリジナルのモデルがあり、
リファレンスの方が排熱性能が低いです。
またメーカーオリジナルのモデルに、
ファンの低回転を謳ったモデルやヒートシンク搭載モデル、
静音性の高い設計を施したモデルなど様々あるため
そういったものを選択するといいでしょう。

「ケースファン」
ケースのファンが付属する場合もありますが、
より静かなメーカーのファンに交換することも可能です。
また、ケースファンも大口径・低速であるほど音が小さくなります。

「電源ファン」
電源のファンは負荷で回転数を自動制御するものと、
そうでないものがあります。
前者の方が圧倒的に静かです、そういった電源を選択するか
こちらも大口径のファンが搭載されている電源を選択しましょう。

ファンが常に低回転する電源については、
放熱の信頼性が低いと言う口コミが多数あります。
こちらは選択しない方が安全と言えるでしょう。


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