ショップ利用編 – パソコンをカスタマイズしてみよう

実際にカスタマイズしてみましょう

どのショップで買うかも決めて、
パソコンをどういった方向にカスタマイズするかも決めた。
となれば次はいざ買わん!!と言った所になりますが、
買う前にショップでカスタマイズを行い色々確認することが重要です。

まずは一通りカスタマイズをしてみましょう

まずはショップにて一通りカスタマイズします。
以前の記事にも似たようなことを書きましたが、
以下にパーツごとの着目点についてまとめてみたのでご参考ください。

CPU

CPUの性能は
・コア数
・クロック数
・キャッシュ
(・HT対応)
で決まります。

コア数はCPUのコア、いわばCPUの頭脳にあたる部分で
通常2-4個のコアがCPUに搭載されています。

クロック数はコアが1秒間にどれだけ動作するかの目安になります、
クロック数が大きいほど基本的に処理速度が向上します。

キャッシュはCPUが動作しているとき、
情報の一時的な格納場所になります。
CPUは処理に際して必要なデータをキャッシュから参照し、
そこになければメモリを参照します。
キャッシュはメモリよりも高速に動作するため、
キャッシュ容量が大きくなればCPUの性能は向上します。
キャッシュ容量が高いほどCPUの価格は上昇します。

HTはHyper Threadingと呼ばれる
1つのコアを仮想的にマルチコアにするintelの技術を指します。
HTに対応しているCPUはピークの処理効率が理論的には2倍になります。
例えば同一の性能でHT対応と未対応のCPUが存在する場合、
CPUを酷使する場合にはHT対応の方が有利であると言えます。

メモリ

メモリもCPUのキャッシュ同様、
情報の一時的な格納場所になります。
メモリはキャッシュよりCPUから離れているため速度が遅い反面、
容量はキャッシュよりも潤沢にあります。

メモリは動作クロックとメモリサイズが主な性能要因になります。
動作クロックは大きければ大きいほど処理速度が向上し、
メモリサイズは大きければ大きいほど格納箇所が増えるため
大きなファイル、アプリケーションの取り扱いが容易になります。

メモリの動作クロックはCPU依存であるため、
常に市場にある最速のメモリが
利用できるわけではないため注意が必要です。

マザーボード

マザーボードは形状によって多数の種類がありますが、
現行利用されているものは
miniITXとmicroATXとATXと言う種類のものになります、
前者ほど小さいマザーボードになります。

下記に示すケースの形状に合わせて買う必要がありますが
小さいマザーボード機能に乏しい傾向にあります。

マザーボードは、
拡張スロット数はPCIExpressやPCIスロット、
SATAExpressやM.2などのスロットがどれだけ搭載されているか

サウンドやLAN性能はそれぞれ高性能な
出力デバイスが搭載されているか

電源フェーズ数は大容量電源用に、
マザーボードの回路が対応しているか

マザーボードのユーティリティは
マザーボードが設定を細かく対応できる
ユーティリティを提供しているか

といった要因で価格差があります。

ケース

ケースは形状によっていくつかの種類に分けられます

・キューブ型
・スリム型
・タワー型

キューブ型は文字通り直方体の箱型構造をしています。
キューブ型のケースは一般的にminiITXマザーボードが搭載可能な
小さなものが主流ですが、
中にはタワー型と並ぶくらい大きなものもあります。
拡張カードはケースによって挿せたり挿せなかったりします。

スリム型はケースの横幅が極端に狭いケースです、
miniITXやmicroATXマザーボードが搭載可能なものが殆どです。
スリムケースは殆ど拡張カードを挿せません。

タワー型はさらに、
ミニタワーとミドルタワーとフルタワーの3種類に分けられます。
前者ほど小さなサイズになります。
タワー型ケースは他の形状と異なり、
豊富な機能性を有しており
多くのHDDを搭載したり、拡張カードを複数枚搭載できるなど
大きさを生かしたカスタマイズが柔軟に可能です。

HDDとSSD

HDDとSSDは長期的なデータ保存領域です、
SSDの方がより高速でHDDの方がより大容量です。
近年はOSや各種アプリケーションをSSDに、
データ類をHDDに保存するという
役割分担を行うことが様々なショップで推奨されています。
SSDの実勢価格が近年急下降している流れもあり、
大容量SSDだけの運用を勧めているところもあります。

ビデオカード

ビデオカードは映像出力を補助する拡張カードです、
主に3Dグラフィックスの描写に威力を発揮します。
HD以上の映像を見る場合や
3Dグラフィックが多用されるゲームを行う人は
搭載しておいた方がいいでしょう。
また、3画面以上のマルチモニタを行う場合は
ビデオカードが必須になります。
ゲーム向けのビデオカード以外に
マルチモニタ向けのビデオカードもあるので
そういったビデオカードを搭載するといいでしょう。

CPUクーラー

CPUを直接冷却する装置になります、
CPUは通電中は常時動作しているため、かなりの発熱がありますが
それを緩和するために必ずCPUクーラーを付けなければなりません。
しかしCPU純正のCPUクーラーは性能が良くないため、
ほとんどの人は他社製のCPUクーラーに載せ替えます。

ケースファン

ケースにはケースファンがプリセットされている場合が殆どですが、
全ての箇所に取り付けているわけではありません。
あいている箇所を埋めたり、
プリセットされているケースファンよりも
性能のいいケースファンに換装する人もいます。
大抵は風切り音などの音の静かさなどが重視されます。
ベアリング搭載のファンは通常のファンよりもずいぶん静かです。

DVD/ブルーレイドライブ

パソコンでメディアを視聴する場合は必要になります、
性能や信頼性はメーカーによります。

価格を確認しよう

上記以外にもパーツはたくさんありますが、
主要なパーツと言うことで説明しました。
さて以上のパーツをカスタマイズしたあとに、
先ずは価格の方を確認してみましょう。
高いでしょうか?安いでしょうか?
予算内でしょうか?予算オーバーしているでしょうか?
予算内に収まっていなければ再度パーツの検討をしてみましょう。

ここのパーツを検討している際には、
さほどパーツが高くないと感じても
込み込みの価格になると思っていたよりも
高くなると言うのはよくある話です。

パーツを変更しよう

*予算オーバーしている場合など
予算オーバーをしているなど、
パーツを変更する場合には以下の点に着目しましょう。

・それが本当に必要なパーツか
BTOパソコンはパーツをあれこれ選べるので
あれしたいこれしたいでパーツを追加していきがちです。
結局使わないパーツで組み上げてしまうケースもしばしばです。
実際本当に使うかはパソコンを使い始めてからしかわかりませんが、
重要度で差を付けて低いパーツは
あとで買い足すなどの対策を取りましょう。

・パーツグレードが下げられるか
パーツのグレードが下げられる場合には
その部分も考慮した方がいいでしょう。
例えばビデオカードのGPUのランクを下げる、
CPUやマザーボードのランクを下げる、
ケースのランクを下げる、
HDDやSSDの容量を下げる、
などが考えられます。

・抜本的にカスタマイズを考え直す
それでも予算に収まらない場合には、
抜本的にカスタマイズを考え直す必要があります。
パソコンパーツの価格感はパーツに詳しくなければわからないので、
こういったケースはよくあります。

逆に予算が余った場合は
・パーツを追加できるか、グレードを上げられるか
予算が余った場合には、パーツを追加したり
パーツのグレードを上げてみるといいでしょう

SSDを追加したり、CPUクーラーをより高性能なものにしたり
CPUをよりハイエンドなものにしたり、

ビデオカードは用途によるので
一概にグレードを上げろと言うことは出来ませんが
あらかじめ高いビデオカードにしておくと、
新規ソフトウエアに対する耐用年数が増えます。

保証やサポートサービスは?

パーツのカスタマイズ以外に、
保証やサポートサービスの追加オプションを
提供しているショップは多いので
心配であればそういったオプションを追加するといいでしょう。

保証は1年間の無償保証が2年や5年などに
変えることが出来る場合が殆どです。
ただし現在パソコンのパーツは4年で陳腐化するため、
4年や5年といった保証を受けるメリットはあまりないと思います。
また、CPU規格が入れ替わるタイミングも現在は3年程なので、
保守部品の在庫などが枯渇することも考えられます。

サポートサービスについては
大手のショップが追加サポートを提供している場合があります。
・オンサイトの修理対応
・パソコン設置撤去サービス
・トラブル時の遠隔操作
などがあります。

送料や諸手数料は

送料やクレジット決済の際の手数料などはどうなっていますか?
代引手数料はいくらになっていますか?
パソコン購入以外にも諸々の費用がかかります、
きちんと確認をしましょう。

注文後の諸注意

さて注文したあとに、
ただパソコンが来るのを待っていればいいかというと
そうでない場合もあります。

カスタマイズしたパーツに不備がある場合があります、
物理的要員で取り付け不可能である場合や
現在は少なくなっていますが
拡張カードが相互に干渉して動作しないといった場合もあります。
そういった時ショップから連絡が来て、
代替品で対応するかパーツを取り付けないで差分返金といった
ケースもあります。

パーツ在庫がショップない場合があります、
パーツショップはそういった可能性が低いですが
BTOパソコン専門店の場合は店舗規模の関係から、
多くの在庫を保持しているとは考えにくく
そのため注文時にパーツが在庫切れになっている可能性があります。
特に高額商品がそうなっている可能性が高いです。
この場合も代替品や差分返金の提案を
ショップ側がしてくる可能性があります、
メールなどを確認しましょう。

ローン審査を行った際に、
申請が通らない場合があります。
支払方法が各種ローンの場合は気をつけましょう。

クレジット決済が出来ない場合があります、
パソコンは比較的大きな買い物のため
クレジット決済の場合に利用額の上限に触れたりすることもあります。
殆どのショップが代行業者に
決済代行を委託しているのでカードの決済が出来ない場合は
カード会社か代行業者に連絡しましょう。

そのほか、様々な要因で
商品の受発注・発送のトラブルが考えられます。
メール等で連絡がないか?
無い場合にはショップ側にきちんと確認するようにしましょう。

発送完了後は

注文が完了すると在庫確認、決済があれば決済
組立、発送とショップ側のタスクが進み、
ショップ側から発送の連絡が行われます。
いずれのショップにも発送までの目安があるはずなので、
それが過ぎても連絡がない場合は、
こちらから連絡をしましょう。

発送完了の連絡があれば、
数日でお手元に届くはずです。

次の記事では到着後にチェックする内容について説明します。


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