グラフィックデザイナー向けPC どこで買うのが正解?

目次

グラフィックデザイナーに最適な購入先の結論

グラフィックデザイナーに最適な購入先の結論

BTOパソコンショップが最も合理的な選択肢

グラフィックデザイナーがPCを購入する際、BTOパソコンショップでのカスタマイズ購入が最も合理的な選択肢となります。

家電量販店の完成品PCでは、グラフィックデザイン業務に必要なスペックを満たしていないケースが多く、自作PCは時間とトラブル対応の負担が大きすぎるからです。

BTOパソコンなら、Adobe Creative CloudやCinema 4Dなどの要求スペックに合わせて、必要なパーツだけを選択でき、保証やサポートも充実しています。

完成品PCが不向きな理由

家電量販店で販売されている完成品PCは、一般的なオフィスワークやウェブ閲覧を想定した構成になっています。

グラフィックデザイン業務では、Photoshopで大容量のPSDファイルを扱ったり、Illustratorで複雑なベクターデータを処理したりする際に、高性能なCPUと大容量メモリが不可欠。

完成品PCの多くは16GBメモリ程度で、グラフィックボードも搭載していないか、搭載していても性能が不足しているケースがほとんどです。

さらに完成品PCは拡張性に乏しく、後からメモリやストレージを増設しようとしても、メーカー独自の規格や物理的なスペースの制約で対応できない場合があります。

デザイン業務は年々扱うデータ量が増加する傾向にあり、将来的な拡張性を考えると完成品PCは選択肢から外れてしまいますよね。

BTOパソコンショップの選び方

BTOパソコンショップの選び方

カスタマイズの自由度で選ぶ

BTOパソコンショップを選ぶ際、カスタマイズの自由度が最も重要な判断基準になります。

グラフィックデザイナーの業務内容は多岐にわたり、2Dデザインメインなのか、3DCGも扱うのか、動画編集も行うのかによって、最適なパーツ構成が大きく変わるからです。

メモリを32GBから64GBに増やせるか、ストレージメーカーを選択できるか、CPUクーラーをカスタマイズできるかといった点をチェックしましょう。

拡張性の高い構成を選べるショップほど、長期的に使えるPCを手に入れられるという可能性があるからです。

主要なBTOパソコンショップには、それぞれ特徴があります。

マウスコンピューターは国内生産で24時間365日の電話サポートが魅力的。

パソコン工房は全国に実店舗があり、対面での相談が可能です。

ドスパラは出荷スピードが速く、急ぎでPCが必要な方に向いています。

ツクモはパーツの選択肢が豊富で、細かいカスタマイズにこだわりたい方におすすめ。

サイコムやVSPECは上級者向けで、パーツメーカーまで指定できる自由度の高さが特徴です。

サポート体制と保証内容を確認

BTOパソコンは購入後のサポート体制も重要な選択基準。

グラフィックデザイナーは納期に追われることが多く、PCトラブルで業務が止まると大きな損失につながります。

最低でも1年間の保証は必須で、できれば3年保証を選択した方がいいでしょう。

電話サポートの受付時間、修理時の代替機貸出サービスの有無、オンサイト修理対応の可否なども確認しておくべきポイント。

特にフリーランスのグラフィックデザイナーは、PCが故障すると即座に収入に影響します。

私の知人のデザイナーは、納期直前にPCが起動しなくなり、徹夜でデータを救出した経験があるとかね。

そうした事態を避けるためにも、充実したサポート体制を持つショップを選ぶのは絶対に避けたいですよね。

グラフィックデザイナーに必要なスペック

グラフィックデザイナーに必要なスペック

パソコン おすすめモデル5選

パソコンショップSEVEN ZEFT R67U

パソコンショップSEVEN ZEFT R67U
【ZEFT R67U スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードRadeon RX 9060XT (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースCoolerMaster Silencio S600
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R67U

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54QQ

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54QQ
【ZEFT Z54QQ スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5050 (VRAM:8GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake Versa H26
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z54QQ

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56BH

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56BH
【ZEFT Z56BH スペック】
CPUIntel Core Ultra9 285K 24コア/24スレッド 5.70GHz(ブースト)/3.70GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースFractal Pop XL Silent Black Solid
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードintel Z890 チップセット ASRock製 Z890 Steel Legend WiFi
電源ユニット1000W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (アスロック製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (内蔵)
OSMicrosoft Windows 11 Pro
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56BH

パソコンショップSEVEN ZEFT R67J

パソコンショップSEVEN ZEFT R67J
【ZEFT R67J スペック】
CPUAMD Ryzen7 7800X3D 8コア/16スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースOkinos Mirage 4 ARGB Black
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R67J

パソコンショップSEVEN ZEFT R60AL

パソコンショップSEVEN ZEFT R60AL
【ZEFT R60AL スペック】
CPUAMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 DIGITAL WH
マザーボードAMD B650 チップセット ASRock製 B650M Pro X3D WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R60AL

CPUは作業内容で選択が変わる

グラフィックデザイン用PCのCPU選びでは、主に2Dデザインを扱うならCore Ultra 7 265KまたはRyzen 7 9700Xが最適解となります。

PhotoshopやIllustratorは、複数のレイヤーやエフェクトを処理する際にマルチコア性能を活用しますが、同時にシングルコア性能も重要。

これらのCPUはバランスが良く、コストパフォーマンスにも優れています。

3DCGや動画編集も頻繁に行うなら、Core Ultra 9 285KやRyzen 9 9950X3Dといったハイエンドモデルを検討する価値があります。

Cinema 4DやBlenderでのレンダリング、After Effectsでのエフェクト処理は、コア数が多いほど作業時間を短縮できるからです。

ただし、予算との兼ね合いもあるため、自分の業務で最も時間がかかる作業を分析し、そこにリソースを割り当てる考え方が効率的。

CPU 適した用途 価格帯 特徴
Core Ultra 7 265K 2Dデザインメイン ミドルハイ バランス型でコスパ良好
Ryzen 7 9700X 2Dデザインメイン ミドルハイ 電力効率に優れる
Core Ultra 9 285K 3DCG・動画編集込み ハイエンド マルチコア性能が高い
Ryzen 9 9950X3D 3DCG・動画編集込み ハイエンド 大容量キャッシュで高速処理

最新CPU性能一覧


型番 コア数 スレッド数 定格クロック 最大クロック Cineスコア
Multi
Cineスコア
Single
公式
URL
価格com
URL
Core Ultra 9 285K 24 24 3.20GHz 5.70GHz 42807 2447 公式 価格
Ryzen 9 9950X 16 32 4.30GHz 5.70GHz 42562 2252 公式 価格
Ryzen 9 9950X3D 16 32 4.30GHz 5.70GHz 41599 2243 公式 価格
Core i9-14900K 24 32 3.20GHz 6.00GHz 40896 2341 公式 価格
Ryzen 9 7950X 16 32 4.50GHz 5.70GHz 38378 2063 公式 価格
Ryzen 9 7950X3D 16 32 4.20GHz 5.70GHz 38303 2034 公式 価格
Core Ultra 7 265K 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37076 2339 公式 価格
Core Ultra 7 265KF 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37076 2339 公式 価格
Core Ultra 9 285 24 24 2.50GHz 5.60GHz 35455 2182 公式 価格
Core i7-14700K 20 28 3.40GHz 5.60GHz 35315 2218 公式 価格
Core i9-14900 24 32 2.00GHz 5.80GHz 33576 2192 公式 価格
Ryzen 9 9900X 12 24 4.40GHz 5.60GHz 32722 2221 公式 価格
Core i7-14700 20 28 2.10GHz 5.40GHz 32357 2087 公式 価格
Ryzen 9 9900X3D 12 24 4.40GHz 5.50GHz 32247 2178 公式 価格
Ryzen 9 7900X 12 24 4.70GHz 5.60GHz 29094 2025 公式 価格
Core Ultra 7 265 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28385 2141 公式 価格
Core Ultra 7 265F 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28385 2141 公式 価格
Core Ultra 5 245K 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25311 0 公式 価格
Core Ultra 5 245KF 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25311 2160 公式 価格
Ryzen 7 9700X 8 16 3.80GHz 5.50GHz 22960 2196 公式 価格
Ryzen 7 9800X3D 8 16 4.70GHz 5.40GHz 22948 2077 公式 価格
Core Ultra 5 235 14 14 3.40GHz 5.00GHz 20741 1846 公式 価格
Ryzen 7 7700 8 16 3.80GHz 5.30GHz 19399 1924 公式 価格
Ryzen 7 7800X3D 8 16 4.50GHz 5.40GHz 17634 1803 公式 価格
Core i5-14400 10 16 2.50GHz 4.70GHz 15958 1765 公式 価格
Ryzen 5 7600X 6 12 4.70GHz 5.30GHz 15204 1967 公式 価格

メモリは32GB以上が必須ライン

グラフィックデザイン業務では、メモリ容量は最低32GB、できれば64GBを搭載した方がいいでしょう。

Photoshopで複数の高解像度画像を同時に開いたり、Illustratorで複雑なパスデータを扱ったりすると、16GBではメモリ不足で動作が遅くなってしまいますよね。

特に印刷用の高解像度データ(350dpi以上のA3サイズなど)を扱う場合、メモリ使用量は急激に増加します。

メモリ規格はDDR5-5600が現在の主流。

BTOパソコンを選ぶ際は、メモリメーカーも確認できるとベストです。

MicronのCrucialブランドやGSkill、Samsungといった信頼性の高いメーカー製を選べるショップなら、安定性の面でも安心。

メモリは後から増設することも可能ですが、最初から必要な容量を搭載しておく方が、相性問題のリスクを避けられます。

グラフィックボードの必要性を見極める

「グラフィックデザイナーにグラフィックボードは必要なの?」と疑問に思った方もいるかもしれませんが、作業内容によって判断が分かれます。

2Dデザインのみならエントリークラスで十分ですが、3DCGや動画編集を行うなら高性能モデルが必須となります。

Photoshopの一部フィルター(ぼかしギャラリー、ゆがみなど)やIllustratorのGPU高速化機能は、グラフィックボードがあると処理速度が向上します。

ただし、劇的な差が出るわけではないため、予算が限られているなら、メモリやストレージを優先し、グラフィックボードはGeForce RTX5060Ti程度でも問題ありません。

一方、Cinema 4DやBlender、After Effectsを使用するなら、GeForce RTX5070Ti以上を選択すべき。

レンダリング時間が大幅に短縮され、プレビュー表示もスムーズになります。

特にGPUレンダリングを活用する場合、グラフィックボードの性能が作業効率に直結するため、ここへの投資は惜しまない方が賢明です。

作業内容 推奨グラフィックボード 理由
2Dデザインのみ GeForce RTX5060Ti 基本的なGPU支援で十分
2D+軽い3DCG GeForce RTX5070 バランスの良い性能
本格的な3DCG GeForce RTX5070Ti以上 レンダリング時間を大幅短縮
動画編集メイン GeForce RTX5070Ti以上 エンコード・エフェクト処理が高速

最新グラフィックボード(VGA)性能一覧


GPU型番 VRAM 3DMarkスコア
TimeSpy
3DMarkスコア
FireStrike
TGP 公式
URL
価格com
URL
GeForce RTX 5090 32GB 48401 101152 575W 公式 価格
GeForce RTX 5080 16GB 31960 77474 360W 公式 価格
Radeon RX 9070 XT 16GB 29973 66248 304W 公式 価格
Radeon RX 7900 XTX 24GB 29897 72862 355W 公式 価格
GeForce RTX 5070 Ti 16GB 27002 68400 300W 公式 価格
Radeon RX 9070 16GB 26348 59776 220W 公式 価格
GeForce RTX 5070 12GB 21819 56364 250W 公式 価格
Radeon RX 7800 XT 16GB 19801 50095 263W 公式 価格
Radeon RX 9060 XT 16GB 16GB 16462 39070 145W 公式 価格
GeForce RTX 5060 Ti 16GB 16GB 15899 37906 180W 公式 価格
GeForce RTX 5060 Ti 8GB 8GB 15762 37685 180W 公式 価格
Arc B580 12GB 14552 34652 190W 公式 価格
Arc B570 10GB 13661 30622 150W 公式 価格
GeForce RTX 5060 8GB 13124 32112 145W 公式 価格
Radeon RX 7600 8GB 10757 31499 165W 公式 価格
GeForce RTX 4060 8GB 10588 28366 115W 公式 価格

ストレージは速度と容量の両立が鍵

ストレージ選びでは、システム用に1TB以上のNVMe SSDを搭載し、作業データ用に2TB以上の追加ストレージを用意する構成が理想的です。

グラフィックデザインのプロジェクトファイルは、レイヤーやリンク画像を含めると数GB単位になることも珍しくありません。

クライアントごとにフォルダを分けて管理すると、あっという間にストレージが圧迫されてしまいますよね。

NVMe SSDの規格は、PCIe Gen.4が現時点でコストパフォーマンスに優れています。

Gen.5は読込速度が14,000MB/s超と高速ですが、価格が高く発熱も大きいため、グラフィックデザイン用途では必要性が低いでしょう。

WDやCrucial、キオクシアといった信頼性の高いメーカーのSSDを選べるBTOショップがおすすめ。

バックアップ用途でHDDを追加する方もいるのではないでしょうか。

ただし、最近はクラウドストレージやNASを活用する方が増えており、PC内部にHDDを搭載する必要はほとんどないでしょう。

外付けSSDの方が静音性に優れ、持ち運びも可能なため、柔軟な運用ができます。


予算別の推奨構成

予算別の推奨構成

15万円クラス:2Dデザイン入門構成

予算15万円前後でグラフィックデザイン用PCを組むなら、Core Ultra 5 235Fまたは Ryzen 5 9600をベースに、メモリ32GB、ストレージ1TB NVMe SSD、グラフィックボードなしの構成が現実的です。

この価格帯では、PhotoshopとIllustratorでの2Dデザイン作業が中心となり、複雑な3DCGや4K動画編集は厳しいものの、印刷物やウェブデザインの制作には充分な性能を発揮します。

CPUクーラーは標準の空冷で問題ありませんが、DEEPCOOLやサイズといったメーカーのモデルを選べるなら、冷却性能と静音性のバランスが向上します。

ケースはスタンダードなエアフロー重視モデルで十分。

RGBライティングなどの装飾は予算に余裕があれば検討する程度でいいでしょう。

この構成の弱点は、メモリ増設の余地が少ない点。

将来的に3DCGや動画編集にも挑戦したいなら、最初から次の価格帯を検討した方が、買い替えコストを抑えられます。

25万円クラス:バランス重視の実用構成

予算25万円前後なら、Core Ultra 7 265KまたはRyzen 7 9700Xに、メモリ64GB、ストレージ2TB NVMe SSD、GeForce RTX5060Tiを組み合わせた構成が最もバランスが良いといえます。

この構成なら、2Dデザインは快適そのもので、Cinema 4Dでの3DCG制作やPremiere Proでの動画編集も実用レベルでこなせます。

CPUクーラーは空冷の高性能モデルか、簡易水冷の240mmクラスを選択できると、長時間の高負荷作業でも安定した動作が期待できます。

ケースは2面強化ガラスのピラーレスケースを選ぶと、見た目の満足度も高まりますし、内部の確認もしやすくメンテナンス性が向上します。

この価格帯は、多くのグラフィックデザイナーにとって「必要十分」なラインです。

フリーランスとして独立したばかりの方や、副業でデザイン業務を始める方にも、長く使える投資として推奨できる構成。

パソコン おすすめモデル5選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58H

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58H
【ZEFT Z58H スペック】
CPUIntel Core Ultra5 235 14コア/14スレッド 5.00GHz(ブースト)/3.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5050 (VRAM:8GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 DIGITAL WH
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z58H

パソコンショップSEVEN ZEFT R60FX

パソコンショップSEVEN ZEFT R60FX
【ZEFT R60FX スペック】
CPUAMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース)
グラフィックボードRadeon RX 9060XT (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 DIGITAL WH
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R60FX

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55XC

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55XC
【ZEFT Z55XC スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265F 20コア/20スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55XC

パソコンショップSEVEN ZEFT R66M

パソコンショップSEVEN ZEFT R66M
【ZEFT R66M スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードRadeon RX 9060XT (VRAM:16GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースDeepCool CH170 PLUS Black
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R66M

パソコンショップSEVEN ZEFT Z47DD

パソコンショップSEVEN ZEFT Z47DD

高性能なゲーミングPC、プロシューマーが欲しがるモダンバランスモデル
スペックの黄金比、ゲームもクリエイティブもこなすパワーバランス
透明パネルが映えるスタイリッシュデザイン、見た目もパフォーマンスも洗練されたPC
Core i9 14900搭載、ハイエンドCPUでこその速さと応答性

【ZEFT Z47DD スペック】
CPUIntel Core i9 14900 24コア/32スレッド 5.40GHz(ブースト)/2.00GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060Ti (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースDeepCool CH510 ホワイト
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z47DD

35万円以上:プロフェッショナル構成

予算35万円以上を投じられるなら、Core Ultra 9 285KまたはRyzen 9 9950X3Dに、メモリ64GB以上、ストレージ2TB+2TBのデュアル構成、GeForce RTX5070Ti以上を搭載したプロフェッショナル仕様を実現できます。

この構成は、大規模な3DCGプロジェクトや4K動画編集、複数のAdobe CCアプリケーションを同時起動しての作業も余裕でこなせる性能を持っています。

CPUクーラーは簡易水冷の360mmクラスか、高性能空冷のNoctuaなどを選択すると、静音性と冷却性能を両立できます。

ケースはFractal DesignやCorsairの木製パネルモデルを選ぶと、デザイナーの作業空間にふさわしい上質な雰囲気を演出できますし、クライアントを自宅に招いた際の印象も良くなります。

この価格帯では、将来的な拡張性も重要。

メモリスロットに空きがあるか、M.2スロットが追加で使えるか、グラフィックボードを将来アップグレードできるスペースがあるかなど、長期的な視点でパーツ構成を検討しましょう。

正直、ここまで投資すれば5年以上は第一線で使えるPCになるはずです。

予算帯 CPU メモリ GPU ストレージ 適した用途
15万円 Core Ultra 5 235F / Ryzen 5 9600 32GB なし 1TB 2Dデザイン入門
25万円 Core Ultra 7 265K / Ryzen 7 9700X 64GB RTX5060Ti 2TB 2D+軽い3DCG
35万円以上 Core Ultra 9 285K / Ryzen 9 9950X3D 64GB以上 RTX5070Ti以上 2TB×2 プロ仕様・3DCG本格

自作PCという選択肢の検討

自作PCという選択肢の検討

自作PCのメリットとデメリット

自作PCは、パーツを一つずつ選んで組み立てる方法で、最大のメリットは完全な自由度とコストパフォーマンスにあります。

BTOパソコンでは選択できないマザーボードやケース、電源ユニットまで自分で指定でき、同じ予算でもより高性能な構成を実現できる可能性があります。

パーツの相性や組み合わせを理解していれば、将来的なアップグレードも計画的に行えますし、トラブル時の対処も自分で判断できるようになります。

しかし、デメリットも無視できません。

まず組み立てに時間がかかり、初めての方なら半日から1日は覚悟する必要があります。

パーツの相性問題や初期不良に遭遇した場合、原因の切り分けと対処を自分で行わなければならず、グラフィックデザインの業務時間を削ってトラブルシューティングに追われることもないですし、ストレスを感じることもできます。

保証面でも、自作PCは各パーツメーカーの個別保証となり、システム全体としての保証はありません。

CPUとマザーボードの相性問題が発生した場合、どちらのメーカーに問い合わせるべきか判断に迷うこともあるでしょう。

グラフィックデザイナーは本業の制作に集中すべきで、PC関連のトラブル対応に時間を取られるのは本末転倒ともいえます。

自作PCが向いている人の条件

自作PCを選択すべきなのは、PCハードウェアに関する知識があり、トラブル対応を楽しめる方、または極限までコストパフォーマンスを追求したい方に限られます。

例えば、学生時代に自作PCを組んだ経験がある方や、趣味でベンチマークテストを行うような方なら、自作PCのメリットを最大限に活かせるでしょう。

逆に、PCは道具として割り切り、デザイン業務に専念したい方には、BTOパソコンの方が圧倒的に合理的。

組み立て時間をクライアントワークに充てれば、自作PCで節約できる数万円分の収入は簡単に回収できてしまいますよね。

時間単価で考えると、プロのグラフィックデザイナーにとって自作PCは必ずしもコストパフォーマンスが高いとは言えません。

また、自作PCは最新パーツの情報を常にキャッチアップする必要があり、マザーボードのBIOS更新やドライバー管理なども自己責任。

こうした作業に抵抗を覚える人もいるでしょうし、本業に支障をきたすリスクを考えると、サポート付きのBTOパソコンを選ぶ方が賢明な判断です。

Mac vs Windows の選択

Mac vs Windows の選択

グラフィックデザイン業界のOS事情

グラフィックデザイン業界では、長年Macが標準的な選択肢とされてきました。

しかし、現在ではWindowsでも全く問題なくプロフェッショナルな作業が可能であり、むしろコストパフォーマンスや拡張性ではWindowsが優位に立っています。

Adobe Creative Cloudは両OS対応で機能差もほぼなく、フォント管理やカラーマネジメントもWindows環境で十分に実現できます。

Macを選ぶべきケースは、クライアントや制作会社がMac環境を指定している場合や、Final Cut ProやSketchといったMac専用アプリケーションを使用する必要がある場合に限られます。

また、iPhoneやiPadとの連携を重視するなら、Macのエコシステムは魅力的。

AirDropでのファイル共有やUniversal Controlでの複数デバイス操作は、Windowsでは実現できない利便性があります。

一方、Windowsを選ぶメリットは、同じ予算でより高性能なハードウェアを手に入れられる点。

Mac Studioの価格帯で、Windows BTOパソコンなら最上位のCore Ultra 9とGeForce RTX5080を搭載した構成が可能です。

また、パーツ交換や増設の自由度も高く、長期的なコスト削減につながります。

実際の業務での使い分け

私の周囲のグラフィックデザイナーを見ると、「フリーランスはWindows、制作会社勤務はMac」という傾向が見られます。

フリーランスは自分で機材を選択でき、コストパフォーマンスを重視してWindowsを選ぶケースが多い。

一方、制作会社では既存の環境に合わせる必要があり、Macが導入されていればMacを使うことになります。

結局「MacとWindowsのどちらが優れているか」という議論は、グラフィックデザイン業務においては意味がありません。

どちらのOSでも、PhotoshopやIllustratorは同じように動作し、印刷用のCMYKデータも問題なく作成できます。

重要なのは、自分の業務スタイルや予算、クライアント環境に合わせて最適な選択をすることです。

ただし、WindowsとMacの両方を所有するのは、予算的にも管理的にも負担が大きいため、メインマシンを決めたら、そちらに集中して環境を整える方が効率的。

どうしても両OS対応が必要なら、メインをWindowsにして、サブ機として中古のMacBook Airを用意する程度で充分に対応できます。


パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT R60FK

パソコンショップSEVEN ZEFT R60FK
【ZEFT R60FK スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードRadeon RX 9060XT (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake The Tower 100 Black
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850I Lightning WiFi
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R60FK

パソコンショップSEVEN ZEFT R67E

パソコンショップSEVEN ZEFT R67E
【ZEFT R67E スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースDeepCool CH160 PLUS Black
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R67E

パソコンショップSEVEN SR-ar9-9360D/S9

パソコンショップSEVEN SR-ar9-9360D/S9
【SR-ar9-9360D/S9 スペック】
CPUAMD Ryzen9 9950X 16コア/32スレッド 5.70GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN SR-ar9-9360D/S9

パソコンショップSEVEN SR-ar5-5580H/S9

パソコンショップSEVEN SR-ar5-5580H/S9
【SR-ar5-5580H/S9 スペック】
CPUAMD Ryzen5 8600G 6コア/12スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake Versa H26
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (内蔵)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN SR-ar5-5580H/S9

BTOパソコンショップの具体的な選び方

BTOパソコンショップの具体的な選び方

大手BTOショップの特徴比較

マウスコンピューターは、国内生産と充実したサポート体制が最大の強み。

24時間365日の電話サポートは、納期に追われるグラフィックデザイナーにとって心強い存在です。

標準で3年間センドバック修理保証が付いており、初心者でも安心して購入できます。

カスタマイズの自由度はやや控えめですが、バランスの取れた構成が多く、迷ったらマウスコンピューターを選んでおけば大きな失敗はないでしょう。

パソコン工房は全国に実店舗を展開しており、対面での相談ができる点が魅力。

グラフィックデザイン用途を伝えれば、店舗スタッフが適切な構成を提案してくれます。

カスタマイズの選択肢も豊富で、メモリやストレージのメーカーまで指定できるモデルもあります。

実機を見て購入したい方や、PCに詳しくない方には特におすすめ。

ドスパラは出荷スピードの速さが特徴で、最短翌日出荷のモデルも用意されています。

急ぎでPCが必要な場合や、現在使用中のPCが故障して緊急で代替機が必要な場合に重宝します。

ただし、カスタマイズの選択肢は他社に比べてやや少なめで、パーツメーカーの指定ができないケースもあります。

ツクモは秋葉原に本店を構える老舗で、パーツの選択肢が非常に豊富。

CPUクーラーやケースのメーカーまで細かく指定でき、自作PCに近い自由度でBTOパソコンを構成できます。

PC知識がある程度ある方なら、ツクモで細部までこだわった構成を組むのが満足度が高いでしょう。

サイコムとVSPECは、上級者向けのBTOショップ。

マザーボードのメーカーやモデル、電源ユニットのグレードまで選択でき、完全に自分好みの構成を実現できます。

価格は高めですが、品質と信頼性を最優先する方や、特定のパーツメーカーにこだわりがある方には最適な選択肢。

注文時のカスタマイズポイント

BTOパソコンを注文する際、まずCPUとメモリを優先的に予算配分し、次にストレージ、最後にグラフィックボードという順序で検討するのが効率的です。

グラフィックデザイン業務では、CPUとメモリが作業の快適性に直結するため、ここをケチると後悔することになります。

メモリは必ず32GB以上を選択し、予算が許せば64GBにしましょう。

「32GBで足りるかな?」と不安を感じるなら、最初から64GBにしておく方が、後から増設する手間とコストを考えると合理的です。

メモリスロットの空きがあるか確認し、将来的に128GBまで増設できる余地があると理想的。

ストレージは、システム用とデータ用を分けるデュアル構成がおすすめ。

システム用に1TB、データ用に2TBという組み合わせなら、OSやアプリケーションの動作は高速で、プロジェクトファイルも余裕を持って保存できます。

BTOショップによっては、ストレージメーカーを選択できるため、WDやCrucialといった信頼性の高いメーカーを指定しましょう。

CPUクーラーは、標準構成が空冷の小型モデルになっているケースが多いため、DEEPCOOLやサイズの高性能空冷モデル、または簡易水冷の240mm以上にアップグレードすると、静音性と冷却性能が向上します。

グラフィックデザイン作業は長時間に及ぶことが多く、ファンノイズが気になると集中力が削がれてしまいますよね。

ケースは、エアフローと拡張性を重視して選びましょう。

2面強化ガラスのピラーレスケースは見た目が美しく、内部の確認もしやすいためメンテナンス性に優れています。

ただし、価格が高めなので、予算が限られているならスタンダードなエアフロー重視ケースでも全く問題ありません。

購入後の初期設定とカスタマイズ

購入後の初期設定とカスタマイズ

届いたらすぐに行うべき設定

BTOパソコンが届いたら、まず初期不良がないか確認するため、全てのパーツが正常に認識されているかチェックしましょう。

Windowsのシステム情報でCPU、メモリ容量、ストレージ容量が注文通りか確認し、デバイスマネージャーで不明なデバイスがないか確認します。

グラフィックボードを搭載している場合は、NVIDIAまたはAMDの公式サイトから最新ドライバーをダウンロードしてインストールすることが重要。

次に、Windowsの更新プログラムを全て適用します。

初期状態では古いバージョンのWindowsがインストールされていることが多く、セキュリティ面でもリスクがあります。

Windows Updateを実行し、全ての更新が完了するまで待ちましょう。

この作業は数時間かかる場合もあるため、業務時間外に行うのが賢明です。

Adobe Creative Cloudをインストールする前に、システムドライブとデータドライブの使い分けを設定しておくと、後々の管理が楽になります。

Photoshopのスクラッチディスクをデータドライブに設定したり、プロジェクトファイルの保存先をデータドライブに変更したりすることで、システムドライブの容量を圧迫せずに済みます。

カラーマネジメントの設定

グラフィックデザイナーにとって、カラーマネジメントの正確な設定は業務の品質を左右する重要な要素です。

まず、使用するモニターのカラープロファイルを正しく設定しましょう。

EIZOやBenQなどのクリエイター向けモニターを使用している場合、メーカー提供のカラープロファイルをインストールし、Windowsのカラーマネジメント設定で指定します。

可能であれば、X-Rite i1Display ProやDatacolor SpyderXといったキャリブレーションツールを使用して、定期的にモニターの色を調整するのが理想的。

印刷物を扱う場合、モニター表示と印刷結果の色の差を最小限に抑えることが、クライアントとのトラブルを避ける鍵となります。

Adobe Creative Cloudアプリケーションでは、カラー設定を統一することも重要。

PhotoshopとIllustratorで異なるカラー設定になっていると、ファイルを行き来する際に色が変わってしまう可能性があります。

「プリプレス用-日本2」などの統一されたカラー設定を全てのアプリケーションで適用しましょう。

バックアップ体制の構築

グラフィックデザインのプロジェクトファイルは、クライアントの貴重な資産であり、データ損失は信頼を失う重大な事態につながります。

3-2-1ルール(3つのコピーを、2種類の異なるメディアに、1つはオフサイトに保管)を基本としたバックアップ体制を構築するのが、プロフェッショナルとしての責任です。

具体的には、PC内部のストレージに作業データを保存し、外付けSSDに毎日バックアップ、さらにクラウドストレージ(Google DriveやDropbox、Adobe Creative Cloud)に週次でバックアップするという体制が現実的。

NASを導入できれば、自動バックアップの設定も可能で、より安全性が高まります。

バックアップソフトは、Windows標準のファイル履歴機能でも基本的な対応は可能ですが、EaseUS Todo BackupやAcronis True Imageといった専用ソフトを使用すると、より柔軟なスケジュール設定や差分バックアップが可能になります。

バックアップは「いつか設定しよう」ではなく、PC導入初日に必ず設定すべき項目。

よくある質問

よくある質問

グラフィックデザイナーにノートPCは向いていますか

グラフィックデザイン業務をノートPCで行うことは可能ですが、デスクトップPCと比較すると性能面とコストパフォーマンスで劣るのが現実です。

同じ予算なら、デスクトップPCの方が高性能なCPUとグラフィックボードを搭載でき、メモリやストレージの拡張性も高くなります。

また、ノートPCは冷却性能に限界があり、長時間の高負荷作業では熱によるパフォーマンス低下が発生しやすい傾向があります。

ただし、クライアント先でのプレゼンテーションや、カフェでの作業が多い方には、ノートPCが必須となります。

その場合、メインマシンとしてデスクトップPCを自宅に置き、サブマシンとして持ち運び用のノートPCを用意する体制が理想的。

ノートPCは、Core Ultra 7以上のCPU、32GBメモリ、1TB SSD、できればGeForce RTX5060以上のグラフィックボードを搭載したモデルを選びましょう。

中古PCや型落ちモデルは選択肢になりますか

グラフィックデザイン用途では、中古PCや型落ちモデルは基本的に推奨できません。

Adobe Creative Cloudは年々要求スペックが上がっており、数年前のハイエンドモデルでも、現在のミドルレンジモデルに性能で劣るケースがあります。

また、中古PCは保証が短いか全くなく、突然の故障リスクが高いため、業務用途では避けるべきです。

型落ちモデルについては、新モデル発売直後の在庫処分セールなら、コストパフォーマンスが良い場合があります。

ただし、CPUやグラフィックボードの世代が古いと、将来的なソフトウェアのアップデートに対応できなくなる可能性があるため、最新世代から1世代前までに留めるのが安全。

予算が限られているなら、型落ちの上位モデルよりも、最新世代のミドルレンジモデルを選ぶ方が長く使えます。

メモリは後から増設できるので最初は少なくても大丈夫ですか

メモリの後からの増設は技術的には可能ですが、グラフィックデザイン用途では最初から必要な容量を搭載しておく方が賢明です。

理由は、メモリの相性問題を避けられること、作業中にメモリ不足でストレスを感じることがないこと、増設作業の手間と時間を省けることの3点。

特にBTOパソコンの場合、購入時に搭載されているメモリと同じメーカー・型番を後から入手するのが難しく、異なるメーカーのメモリを混在させると、動作が不安定になるリスクがあります。

また、メモリ価格は変動が激しく、購入時より高騰している可能性もあります。

最初から64GBを搭載しておけば、数年間はメモリ不足に悩まされることはないでしょう。

グラフィックボードは後からアップグレードできますか

グラフィックボードは、PCパーツの中で最もアップグレードしやすい部品であり、後から交換することは十分に可能です。

ただし、いくつかの注意点があります。

まず、電源ユニットの容量が十分か確認する必要があります。

GeForce RTX5070Ti以上のハイエンドモデルは消費電力が大きく、電源容量が不足していると動作しません。

次に、ケース内部のスペースを確認しましょう。

最近のハイエンドグラフィックボードは大型化しており、長さが300mmを超えるモデルもあります。

ケースによっては物理的に収まらない場合があるため、購入前に寸法を確認することが重要。

BTOパソコンを購入する際、将来的なグラフィックボードのアップグレードを考えているなら、電源容量とケースサイズに余裕のある構成を選んでおくと安心です。

WindowsとMacでファイルのやり取りに問題はありますか

WindowsとMac間でのファイルのやり取りは、Adobe Creative Cloudのファイル形式であれば全く問題ありません。

PSDファイル、AIファイル、INDDファイルなどは、どちらのOSでも同じように開いて編集できます。

フォントについても、OpenTypeフォントを使用していれば互換性があります。

注意が必要なのは、ファイル名に使用できる文字の違いです。

Macでは使用できてもWindowsでは使用できない文字(コロンやスラッシュなど)があるため、ファイル名は英数字とハイフン、アンダースコアに限定しておくと、トラブルを避けられます。

また、圧縮ファイルのやり取りでは、Macの標準圧縮機能で作成したZIPファイルをWindowsで解凍すると文字化けすることがあるため、The Unarchiverなどのサードパーティ製ツールを使用するのが安全です。

クラウドストレージを経由したファイル共有なら、OSの違いを意識する必要はほとんどないでしょう。

Google DriveやDropbox、Adobe Creative Cloudストレージは、どちらのOSからでも同じようにアクセスでき、ファイルの同期も自動で行われます。

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